「ストレスで食欲がなくなる人と、ストレスで食欲が増す人の違いって何?」ていうのを四体液説で考察してみました。
ストレスによって交感神経と副交感神経のバランスが崩れて胃に影響がでる、というのは講座の中で詳しく説明する内容なんですが、ストレスというのは交感神経優位にします。これは緊張した状態です。
交感神経優位は戦闘モードなので、神経過敏になりますし、消化管は動かなくなります。食欲も感じにくくなります。
ストレスで太る機序は大きく3つあります。
■ノルアドレナリン分泌で胃が活発になって食欲増進する■
ノルアドレナリンは交感神経の情報伝達物質やホルモンとして放出される神経物質です。精神面では不安を抑えて平常心を保つように働きます。このホルモンの増減によっても食欲が左右されるのですが、このノルアドレナリンが増加すると食欲を抑えるセロトニンの分泌を抑制するので、食べたい欲求が増します。
また、胃から分泌されるグレリンというホルモンと、脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンとの関係も関わっています。
簡単に言うと、ストレスによって食欲抑制ホルモンが減少して食べすぎるのです。
■コルチゾール分泌で食欲抑えるホルモンが抑えられる■
ストレスを感じると分泌されるストレスホルモン「コルチゾール」も、過食に深く関係しています。
コルチゾールが分泌されると、食欲を抑えるセロトニンが減少します。
セロトニンの働きが抑制されるために、食欲が増してしまいます。
そして、ストレスによるグレチンとレプチンのバランスが崩れ、食べすぎてしまいます。
■大脳辺縁系興奮でドーパミンによる食欲中枢系刺激する■
大脳辺縁系は食欲の制御や情動行動をコントロールする場所です。
そもそも食欲は脳の視床下部にある満腹中枢と摂食中枢によってコントロールされています。このうち満腹中枢は視床下部の腹内側にあり、興奮すると満腹感から食欲が減退します。一方、摂食中枢は視床下部の外側にあり、興奮すると食べたい欲求が増します。
このバランスが、ストレスによる大脳辺縁系の興奮によってコントロールできなくなり、食べたいという情動的な欲求による行動を抑えられなくなります。「目の前にあるお菓子が美味しそうって思ったら手が伸びてしまう」みたいな感じもコレにあてはまります。
これを四体液説にあてはめたら図のようになるかな、なんて感じです。
*これはあくまで私の考察です。
感情も密接です。
悲しみによるストレス
恐れによるストレス
怒りによるストレス
楽しいや嬉しいなどのポジティブな感情からからくる興奮も「ストレス」と捉えます。
四体液説も感情と結びつけて考えることができます。
火体質は怒り
土体質は悲しみ
風体質は喜び
水体質は恐れ
この感情が行動原理になるともいわれますが、食欲にも関わっているんですね。
そして、この感情による刺激で分泌されるホルモンも変わってくるのです。
悲みの感情が大きければ大きいほど食欲減退し、それ以外の感情が大きくなればなるほど食欲が増していく。
そして思考の癖がこの感情の動きにも影響してきて四体液説の偏りがでてくる。
感情さえも、過不足無く平常でいれば食欲が減退したり増大しすぎて食べすぎたりもしないということになります。
*「ストレス」とは外部の刺激によって体の内部に生じる反応のことをいいます。
四体液説は生まれつきの体質もありつつもどれかに偏りすぎたりせず、中心にあるのが「健康な状態」とされています。
「それがどこかに偏ってくると病気になる」という考え方です。
もともとの産まれついた体質に引っ張られがちにになることも多いですが、どれかひとつの体質に100%偏った人もいません。バランスをとりながら絶えず変化します。
そして、このストレスの影響の出方を推察し、四体液説に準えて精油の選択をすることができます。
アロマアドバイザー講座受講で四体液説と対応する精油について詳しくお伝えしています。
また、体質診断アロマでは診断と結果をお伝えした上で、対応した精油を使用したアロマクラフトをお作りいただいております。
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