最近気持ちが落ち込むという方が多かったので、うつ状態の落ち込んだ気分を高揚させて気分を明るくさせる作用を持つ精油を紹介します。
|抗鬱作用を持つ精油
イランイラン
ネロリ
フランキンセンス
ラベンダー・アングスティフォリア
リトセア
これらの精油には抗鬱作用が期待できます。
|イランイラン精油
イランイランとはタガログ語で「花の中の花」という意味を持つ女性性の目覚めを促し、身体も心も緩める精油です。海外のある地域ではイランイランの花びらを新婚夫婦のベッドに撒くのだとか。エキゾチックな甘美な香りは女性の人気が高く、香水や化粧品などにも使用されます。
からだとこころ、自律神経、血圧、脈、睡眠、性、ホルモンバランス、皮脂分泌など、あらゆるもののバランスをとります。
ストレスで過食してしまうという方にも使っていただきたい精油です。
ミドルノートで香りが強いのでブレンドの際には加える量に注意しましょう。
ストレスを抱えて自律神経が乱れるとからだの様々な不調として現れます。
ご自分の不調が何かしらのストレスからくるものだと思う方にはこのイランイランを試していただきたいと思います。
|ネロリ精油
ミカン科のオレンジ・ビター(ダイダイ)の花から採れる精油です。
精油の甘く優雅な香りは安らぎを与えて穏やかにしてくれます。
トップノートですが香りが強いので使用量に注意しましょう。
ストレスで神経が高ぶっている時にはネロリとカモマイル・ローマンを合わせて使用するといいでしょう。
|フランキンセンス
カンラン科の植物で樹皮を傷つけると出てくる白い樹液は乳香とも言われ、聖書にも登場します。この樹液は空気に触れて固まると黄色くなります。
採油方法は水蒸気蒸留法です。
ストレスを感じた時や気分が落ち込んだ時にこの香りを試してみてください。
ドミニック・ボドゥー氏のレシピを見ると、マタニティーブルーや失恋のショック、加齢への拒否感、平常心の維持のための自己抑制などのレシピに使用されています。
|ラベンダー・アングスティフォリア
シソ科の植物で花穂から抽出される精油です。
万能性が高く家庭に常備したい精油のひとつです。
痙攣を鎮め、傷を癒し、痛みを鎮め、からだと気持ちを落ち着かせて抗感染作用で身体を守る作用があります。特にカビには強く作用しますので、水場の石鹸・洗剤などに使用したり寝室やリビングなどのリラックス空間にも最適です。
ラベンダーでもっとも有名なのは睡眠への作用でしょう。不眠のレシピにも使用されます。
【筆者愛用の入眠のためのエアスプレーレシピ】
オレンジ・スイート 10滴
ラベンダー・アングスティフォリア 6滴
イランイラン 2滴
フランキンセンス 2滴
無水エタノール 80ml
精製水 20ml
無水アルコール80mlに精油(~20滴)を入れて、よく攪拌してから精製水を20ml入れて完成です。
一番は「心地よい香り」であることなので、香りを確認しながら作るといいと思います。例えばイランイランの香りが苦手なら入れなくても問題ありませんし、オレンジ・スイートがなければ他の柑橘系の精油で構いませんし、レモンバームやレモングラスでも大丈夫です。量だって増やしたり減らしてみても構いません。他にも鎮静作用を持つお好みの精油はたくさんありますから、お好きな精油を使用されるのもいいかと思います。
オレンジスイートとラベンダー・アングスティフォリアは安価なので入手しやすく子供にも好まれやすい香りです。消臭やカビ予防としても優秀です。
このブレンドは私がスプレーにして寝室に置いているレシピです。
寝る前に100均のアロマストーンにシュっとかけています。
子供でもできるし、とってもいい香りですよ。
理想を言うなら、超音波ディフューザーをお持ちなら精油だけのブレンドアロマを作っておいて寝室の超音波ディフューザーで拡散するのが一番いいです。睡眠は、入眠後3時間が最も大切な時間ですので、約4時間持続運転する設定にするのがいいですよ。
私は寝室での水の管理が面倒なのでスプレーにしていますが(^^;)
このスプレーのすごくいいところは、寝具の匂いを取りたいときにも活躍します。
浴室や洗面所などの水場のカビ予防にも使えるというところです。下駄箱やファブリックなど、家中使えます。手作りファブリーズみたいに使用できます。
私は無水エタノールを80%程度で作っていますが70%以下にしても作ることはできます。そういうレシピもたくさんネットにありますよね。
ただし、注意していただきたいのは70%以下にして作る場合は水が多すぎることで精油が分離して浮いてくることがあるため、使用前にその都度よく容器よ振って攪拌してください。
これはリラックスに適したブレンドなので、このブレンドアロマで寝れないという方はかなり心とからだ、ひいては魂が疲れてしまっていることと推察します。
その疲れを癒す香りについてはまた後日。
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