ネロリの香り
- 世理 有薗
- 4月24日
- 読了時間: 4分
更新日:4月27日
ネロリ精油はビターオレンジの花から採れる精油で
「甘くて優しいフローラルノート」と
「渋くて苦味のあるグリーンノート」が同居している香りです。
ネロリで苦味を感じる可能性がある芳香成分は
cis-3-ヘキサロール(刈りたての草の香り)
β-ピネン、リモネン(グリーンで少しシャープ)
ゲラニオールやリナロール(甘さと苦味の間のようなトーン)
この辺でしょう
甘さを感じる芳香成分よりもこの芳香成分の“青っぽさ”を強く感じとっている可能性があります
このグリーンの香りを「心地よい」と感じるか
「不快」と感じるかで心理状態は少し変わってきます
この渋みと苦味のあるグリーンノートがネロリの香りに深みを与えると言ってもいいでしょう
甘く優雅な香りは安らぎを与えて穏やかな気持ちにしてくれますが香りが強いので希釈して使用する方がその本領を発揮します
精油瓶から直接ネロリの香りを嗅いで「苦手」と感じたなら一度希釈して試してみていただきたいです
それでもこの苦味のあるグリーンを強く感じ取ってしまう場合があります
ネロリのバランスの中でどちらの香りを強く感じられるかによって心の状態や必要な癒しの段階が異なります。
例えば
ネロリの甘さのあるフローラルを強く感じている時は
心を開いて優しさやつながりを求めている状態
である可能性があります
一方で
ネロリのグリーンノートや
少し青っぽい・苦味のあるニュアンスを強く感じている時は
変化の準備ができてる状態
今のあなたが深く整おうとしている途中という可能性があります
内面的なデトックスを求めているときと捉えることもできます。
ネロリの香りを苦手と感じる時
香りを「不快」と感じる場合
「そのメッセージを拒否している」と捉える
ことができます
【ネロリの象徴的なメッセージ】
「無条件の愛と自己受容」
ネロリの香りが苦手と感じるとき、このメッセージに対して心がまだ準備できていないという心理があります
【ネロリのメッセージ拒否と心理的背景】
1. 自己否定感や罪悪感が強い
ネロリは「あなたはそのままで愛される価値がある」と語りかけます
しかしこの香りに拒否感を感じる場合は以下のような心理状態である可能性があります
「努力しないと愛されない」「欠点のある私は受け入れられない」と感じていると、その無条件の優しさが逆に痛みを刺激している可能性
「いつも誰かの期待に応えないと不安」「自分に厳しくしないと立っていられない」と感じている
2. 過去の感情に触れるのが怖い
ネロリは安心感とともに心の奥の傷に触れていきます
そのためこの香りに拒否感を感じる場合
まだ癒されていない過去の記憶や感情を思い出すことが怖い時期
「もう思い出したくない」「その感情に触れると崩れてしまいそう」という時
3. 繊細な自分を否定してきた
ネロリは感受性の高さや繊細さを“才能”として認めさせてくれます
このメッセージを拒否している可能性があります
「繊細でいると傷つくだけ」「強くなければ愛されない」と思っている
「感情を抑えることが美徳」「泣くことや甘えることは弱さ」と信じている
ネロリを心地よく感じるようになると
「あるがままの自分を受け入れられるようになった」
「安心して弱さを見せられるようになった」
「繊細さを才能として大切に思えるようになった」
というサインです
苦手な香りから
無理やりメッセージを受け取ろうとすると
逆に心身にストレスになります
ネロリが苦手と感じるなら
無理にこの香りからメッセージを受け取る
必要はありません
ネロリ以外で似たようなメッセージを持つ精油は
たくさんあります
苦手な人から言われた言葉より好きな人から言われた言葉の方が素直に受け取れますよね
精油の香りのメッセージも同じです
まずは好きな香りの精油からメッセージを受け取ればいいんです
心が解けていくことでいつしか苦手だった精油の香りも受け取れるようになることだってあります
ただ、静かに
好きか 苦手か を感じとり
苦手と感じたのなら
「"今はまだ"ネロリからのメッセージを受け取る準備ができていないんだな」
と受け止めて 他の精油の力をかりればいいのです


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