こんにちは。アロマテラピースクール&サロンBlancheです。
今回は妊娠初期のメジャートラブル「つわり」のアロマテラピーについてです。
目次
つわりとは
つわりは妊娠5週から8週くらいから始まります。
この時期に超音波検査で心音が確認されれば妊娠となりますが、5週目くらいだとまだ心音が確認できない時期です。
検査するよりも早く悪阻の症状で妊娠を悟る妊婦さんもいます。
ちなみに私は息子の時の妊娠は妊娠4週目の月経予定日につわりが始まりました。
朝起きた時にぐわんと眩暈がして「悪阻だ」と確信しました。5週目に入る頃には仕事に支障が出るほどで、目を開けて立つことも困難でした。
妊娠初期といえば悪阻(つわり)。症状がひどい場合「重症悪阻」と診断され点滴加療や入院となることもあります。
私自身、2回重症悪阻で入院を経験しました。
しかし、悪阻と一言でいっても症状は様々。
吐き悪阻、よだれ悪阻、眠り悪阻、、、などなど。
ニオイがダメになったり、食べても吐いてしまったり、そもそも食べれなかったり、ひたすら眠かったり。
人によって症状は異なります。
<ガイドライン一部抜粋>
診断 妊娠悪阻は,妊娠中における制御不能の嘔吐であり,脱水,体重減少,およびケトーシスを招く。 診断は尿中ケトン体,血清電解質,および腎機能の測定により臨床的に行われる。 治療は一時的な経口摂取の中止および輸液,必要であれば制吐薬,およびビタミンと電解質の補充による。
妊婦検診に行くたびにで採尿していると思いますが、採尿でケトン体と尿糖の検査をしています。このケトン体の検査で(+)~(+++)と表記された場合、身体の糖が足りなくなることでおこる、ケトアシドーシス状態であることが考えられます。
ケトアシドーシスは生命を脅かすこともある、危険な状態です。
これは、絶食によって起こりうる状態なので、無理な絶食ダイエットでも起こりうるものです。
OS-1などで水分補給ができればいいのですが、水分もうまく摂れないとなってしまうと脱水にもなってしまいます。
重症悪阻と診断される方は食事も水分もとれない(摂っても全て吐いてしまう)方が多いので、吐き気止めの入った点滴をします。
点滴をすると、吐き気止めの効果や、補液(点滴)による電解質と糖の補給により、症状が改善することがあります。
つわりはだいたい妊娠16週を過ぎるとおさまってくる場合が多いです。(人によっては出産時まで続く場合もあり個人差があります。)
しかし、入院しようがしまいが、悪阻は辛いもの。
少しでも楽になれる方法があるなら試してみたいですよね。
悪阻対策
真水の飲水を避ける(OS-1などの経口補水液など)
塩分を制限し過ぎない(Naが不足しがち)
でんぷんのみを摂取しない
塩飴をなめる(舐めづらいときには少し小さめの塩飴を試してみるとよいでしょう)
カリウムの多い食材を食べ(果物は食べすぎ注意)
マグネシウムを多く含む食品を摂取する
レモンや酢などクエン酸を含むものを食品に混ぜる
牛乳を飲んで悪心が現れるようなら避ける ※妊娠中は赤ちゃんにカルシウムが必要だと思い、大量に牛乳を飲む妊婦さんがいますが無理は禁物です。無理をすると大切な栄養素、電解質が摂取できなくなります。胎児のカルシウムの80%は妊娠末期に母体から供給されます。
お腹を温める。
足首をレッグウォーマーで温める。(短いものでOK)
少量の冷えた炭酸水の飲水を試みる。(たくさん飲むとお腹が冷えるので注意)
さて、前置きが長くなってしまいました。
ここからはアロマテラピーで何ができるのかをお話していきます。
悪阻(つわり)のアロマテラピー
妊娠初期のつわりにおススメの精油として有名なレモン精油。
他の柑橘系の精油とも比べてすっきり爽やかな香りは妊娠に関係なくなじみがある香りと思います。
つわりで入院されてくる患者さまも、レモン精油を持参される方は何人かいらっしゃいました。
つわりの症状はさまざまですが、吐き気の伴うつわりにレモン精油は有名です。
この場合、レモン精油の香りを嗅いでいると胃の不快感が少しすっきり感じる方は多いです。
精油は薬ではありません。
つわりに良いといっても気休め程度の効果しか得られない方もいらっしゃいます。
吐き気・嘔吐など、症状がひどい方はかかりつけの産科にご相談ください。
他にもミカン科のオレンジ・スイート、マンダリン・グレープフルーツなどの精油も、胃のムカムカをスッキリさせる効果がありますが、「スッキリさ」でレモンの右に出る精油はないと思います。他のミカン科の精油がダメなわけではありませんが、妙に甘く感じたりする方も多く、レモン精油ほどの効果を感じることができないことがあります。
あくまで香りを嗅ぐ上で大切なのは「好きか嫌いか」です。レモンよりも他の香りの方がいいという方は心地よいものを選ぶことも大切です。
ここには書きませんが、柑橘系以外にもつわりにおススメな精油はありますので、つわりに精油を試してみたいという方はぜひ一度ご相談ください。
香りは実際に嗅いでみるのが一番です。
☜LINEよりお問い合わせいただけます。
来店が難しい方はLINE、またはお電話、オンラインでの問診の後、アロマセットをお送りすることもできます。(商品の料金+送料)がかかります。
つわりで最もポピュラーなトラブルが吐き気や嘔吐かと思います。
そして、吐くと体全体に力が入るので背中が硬くなっていき、背中のコリでさらに気持ち悪くなります。
なので、妊娠初期のつわりは背中のコリを解消するのも大切です。
しかし、なかなかデリケートなこの時期、施術してくれるところは少ないです。
妊娠初期は特に、助産師さんや鍼灸師さんが行うトリートメントや施術が安心です。
パートナーに背中をさすってもらうだけでも違いますよ。
この時期に精油は使用したマッサージは避け、オイルのみのさする程度にとどめるのが良いでしょう。
アロマテラピーは近年研究が行われ始めた分野ですので、胎児への影響がどれほどのものなのかが詳しく解明されておりません。
精油によっては堕胎作用のある芳香成分を特性に持つものもあります。
どういったものをが良いのかわからない場合は使用方法を芳香浴にとどめましょう。
妊婦には禁忌の精油があるため、どうしても使用したい場合は必ずご相談ください。
精油は妊娠の注意・禁忌のない精油も多くあります。
詳しくはアロマアドバイザーコースで学ぶことができます。
※妊娠中に限ったことではありませんが、精油の使用は基本的に自己責任となります。
ご承知おきください。
【次回】出産時に活用できるアロマテラピー
家庭のケアにアロマテラピーをとりいれてみませんか
LINEからのお問い合わせはこちらから
ID:@072hgmeh
富士吉田市 ナード・アロマテラピー協会 アロマ・アドバイザー認定校 Blanche
HP:https://www.blanche-aroma.com
TEL:0555-25-7623
Comments